食欲が止まらない、8つの理由
食事に気をつけられる日もあるのに、
スイッチが入ると食欲が止まらない。
「また食べ過ぎてしまった」
「どうして私は、こんなに意思が弱いんだろう…」
そんなふうに
自分を責めてしまった経験はありませんか?
体にいい食事も、健康的な習慣も知っている。
なのに、イライラや疲れが重なると
そんなことがどうでもよく思えてくる。
かつての私もそうでした。
「食欲を抑える方法」
「腹八分目で我慢する方法」
どうしたら食べずにいられるのか。
どうしたら自分をコントロールできるのか。
私は、そんなことばかり検索していた時期があります。
でも、食べたい気持ちの奥にはさまざまな背景があること、
食欲コントロール以外に整えるべきことを知ってから
暴走する食欲に悩まされることが一切なくなりました。
今回は、特定の食べ物が無性に食べたくなる
「クレービング(Cravings)」について、考えられる8つの背景をご紹介します。
食欲を抑え込む方法を探す前に、
あなたが心と体を見つめるきっかけになれば嬉しいです。
クレービングとは?
クレービング(Cravings)とは、特定の食べ物を強く欲すること。
「お腹が空いたから食べたい」という感覚とは違い、
お腹がいっぱいでも無性に食べたくなったり、
特定の味や食感が頭から離れなくなったり。
クレービングは良くないことだと思われがちですが、
体からのSOS を聞くための大切なメッセージなんです。
それでは、8つの原因を見ていきましょう。
クレービングの8つの原因
1. 栄養不足・エネルギー不足
忙しくて食事を抜いたり、
食べる量を減らしすぎたりすると、体に必要なエネルギーが補給されず、
体は「大変!飢餓状態だ!」と強い空腹感を引き起こすことがあります。
また、食事量は足りていても、
主食やたんぱく質、脂質、食物繊維などの栄養バランスが
偏っている場合も同じように偽の食欲を引き起こします。
2. ホルモンの影響
生理前に甘いものが食べたくなったり、
食欲が増したりした経験のある方も多いと思いますが、
食欲は、女性ホルモンだけでなく、
睡眠やストレスの影響も受けます。
ストレスに反応するコルチゾール、
食欲を促すグレリン、満腹感に関わるレプチンなど、
食欲を調節するホルモンの働きは、睡眠やストレスの状態によって変化します。
3. 水分不足
私たちの体は50~60%が水分でできていますが、
体の水分が不足することで、空腹感を感じることがあります。
もし、元々あまりお水を飲む習慣がなかったり
「気づいたら長時間水分をとっていなかった!」という場合は、
これも原因の一つかもしれません。
4. 極端な食事制限や偏り
「明日からお菓子は絶対に食べない!」
「夜は炭水化物を抜く!」
「お菓子を食べたら、その分のカロリーを運動で消費する!」
これはかつての私が自分に課していたことですが^^;
ルールを厳しく守ろうとするほど、
かえって食べたい気持ちを強くしてしまうことがあります。
5. 幼少期の記憶や食べ物との結びつき
子どもの頃、母がよく作ってくれた揚げ物。
学校帰りに友達と食べたコンビニの肉まん。
家族でテレビを見ながら食べていたポテトチップス。
誕生日やクリスマスなど、特別な日に食べたケーキ。
こうした食べ物には、味や香りだけでなく、
そのときの安心感や楽しさ、懐かしさが結びついていることがあります。
昔よく食べていたものが無性に食べたくなるのは
その味と一緒に記憶している心地よさを求めているのかもしれません。
6. 季節やイベントの影響
暑い夏には冷たいアイスクリームやさっぱりしたものが食べたくなり、
寒い冬には温かい鍋料理やこってりしたものが恋しくなる。
クリスマスにはケーキ、お正月にはお餅が食べたくなることもありますよね。
こうした欲求には、気温や活動量、日照時間、季節ごとの食材、
行事や周囲の習慣なども関係しています。
7. 食習慣の癖
食べたい欲求は、日々の習慣も関係しています。
毎朝、砂糖とミルクたっぷりのカフェラテを買って会社に行く
テレビやスマホを見ながら食べる
仕事が終わると、決まってコンビニに寄ってスイーツを買う
コーヒーを飲むときには、必ず甘いお菓子を添える
お腹がいっぱいでも、食後のデザートを食べるのが習慣になっている
こうした行動が繰り返されると、特定の時間や場所、状況が
食べることと結びつき、実際に空腹を感じていなくても
食べたくなることがあります。
8. 心の栄養不足
仕事に追われて、自分の時間がほとんどない。
パートナーや家族に言いたいことを我慢している。
毎日やるべきことに追われ、楽しみを感じる余裕がない。
疲れているのに、ゆっくり休むことができない。
そんな日々が続いていると、食べることが
気分転換やストレス発散法になってしまうことも。
食べることで気持ちが和らぐこと自体は、悪いことではありません。
ただ、食べること以外に気持ちを休める方法が見つからなかったり、
食べたあとに強い自己嫌悪を感じたりするなら、
少し立ち止まってみてほしいのです。
今のあなたに必要なのは、食欲をコントロールする力を身につけるのではなく
休息や人とのつながり、自分が楽しめる時間など、
心を支えてくれるものを増やしていくことなのかもしれません。
食欲をコントロールする前に、自分を理解することから
ここまで、無性に食べたくなる背景を8つ紹介しました。
思い当たることは、ありましたか?
これらの要因はひとつだけとは限らず、
いくつかが複雑に絡み合っていることもあります。
だから、「止まらない食欲にはこれをすればいい」と
万人に当てはまる答えは存在しないんです。
食欲を無理に抑え込もうとしたり
低カロリー食品で空腹感を紛らわそうとするのではなく、
自分の心や体、日々の暮らしに目を向け、食べたくなる
根本の原因を突き止めること。
私は、一人ひとり異なる背景を大切にしながら、
その方に合ったホリスティックなアプローチでサポートしています。
心や体が揺らぐことは、誰にでもあるから。
そんな時、自分の状態に気づき、自分に必要なケアを知り
また自分の真ん中へ戻ってこられる。
そんな力を、一緒に育てていきましょう。